美容皮膚科女医のひとりごと

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  • 2021.11.07

VビームⅡ(3)酒さやニキビの赤みにもVビームⅡ

VビームⅡを導入するにあたり、ニキビと酒さは避けて通れません。
今までは「赤用のレーザーはウチにはない」と遠ざけていたわけですが、
Vビームという素晴らしいレーザーを手にした皮膚科医として、
長年苦戦してきたニキビの赤みと酒さの赤み、これに取り組まなければ!
という使命感がふつふつと湧いてまいりました。

ニキビも、酒さも、慢性疾患だから、ホント難しいんですよ・・・
かつて何度、医師として無力感に襲われたことか・・・救えない・・
でもケミカルピーリングやドクターコスメ、トレチノイン外用など、
新しい保険外治療を取り入れて、ここまで頑張ってまいりました。
このたびVビームを得て、皮膚科医としての集大成として頑張りたいと思います。

酒さとニキビ治療を保険外で本気でやる方たちのために、
イソトレチノイン内服、メトロニダゾール外用、イベルメクチン外用、アゼライン酸外用をご準備して、
皆様をお待ちしております。
保険治療はさんざんやってきて失望した方や、
保険外治療やってみたい方、どうぞお気軽にご相談にいらしてください。
当院は保険診療も行っておりますが、
保険外治療中心の美容クリニックです。
初診としてお肌のご相談は保険扱いで行なえます。
診察の結果、保険治療の適応という判断になりましたら、次回以降はお近くの通院しやすい皮膚科にて保険治療を進められて下さい。
保険外治療の適応で治療を希望されるという事になりましたら、当院で自費扱いの診療を行っていきます。
どうぞ保険証をお持ちになりご相談にいらしてください。

酒さの場合、自費診療は、炎症のある場合は、抗生剤内服とビタミン内服か漢方内服とメトロニダゾール外用から開始することになると思います。症状固定がある程度見えたところでVビームフェイシャル治療を開始します。
炎症のない赤みだけの場合は、Vビームフェイシャルを早くから開始できると思います。

ニキビの場合、ニキビの炎症をある程度落ち着かせてからのvビームフェイシャルになると思います。つまり保険でのベーシックな治療をまず優先させるという事です。それをしないでレーザーだけ早く早くと治療しても、結局総合的に治療しないと効果が思ったように出ず、レーザー治療の回数だけが増えていくので出費がかさみます。ニキビの患者さんは若い人が主なので私は低コストを心がけています。こんなにお金をかけたのにニキビが良くならない、と嘆く人をこれまでたくさん見てきました。10代のニキビはホルモンの関係が大きいので、安定するまではニキビを繰り返します。レーザーや外用薬にお金をかけたから治るという保証はありません。そこをしっかり踏まえたうえで、自費治療に進むと、結果が出ると思います。

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